こんにちは、サラクールです。
2022年3月25日に国土交通省航空局から人口集中地区(DID地区)変更のお知らせがありました。
ドローンを含めた無人航空機にとって重要なことですので解説していきます。
はじめに
2022年3月25日に国土交通省航空局から令和2年の国勢調査の結果に基づく人口集中地区が公表されましたとのお知らせがありました。
動画の方でもこのお知らせが届いてすぐに緊急アップしましたので、併せてご覧頂ければと思います。
人口集中地区の上空は飛行禁止空域に指定されています
人口集中地区の定義は総務省統計局ホームページに記載されております。
(1) 設定の趣旨及び経緯
総務省統計局ホームページより引用(https://www.stat.go.jp/data/chiri/1-1.html)
人口集中地区は、統計データに基づいて一定の基準により都市的地域を定めたものであり、次のような経緯から、昭和35年国勢調査以来各回の調査ごとに設定されているものである。
(中略)
(2) 設定の基準
人口集中地区の設定に当たっては、国勢調査基本単位区及び基本単位区内に複数の調査区がある場合は調査区(以下「基本単位区等」という。)を基礎単位として、1)原則として人口密度が1平方キロメートル当たり4,000人以上の基本単位区等が市区町村の境域内で互いに隣接して、2)それらの隣接した地域の人口が国勢調査時に5,000人以上を有するこの地域を「人口集中地区」とした。
(以下省略)
つまりは、国勢調査を元に設定の基準を設けて決めた地域のことを指します。
国勢調査が5年ごとに実施されるので、人口集中地区も5年ごとに変わります。
この人口集中地区の上空は航空法によって飛行禁止空域に指定されています。
以下の図の(D)のエリアが該当します。
このエリアを飛行するためには、安全性を確保し、国土交通省より飛行の許可承認を取らない限り飛ばすことはできません。
いつから適用されるのか
2022年6月25日から令和2年の国勢調査の結果に基づく人口集中地区を使用するとしています。
日付が変わり次第適用されます。
人口集中地区の確認方法
令和2年の国勢調査の結果に基づく人口集中地区は、政府統計の総合窓口が提供している、以下の「地図で見る統計(jSTAT MAP)」を利用して確認可能です。
・地図で見る統計(jSTAT MAP)→リンク先(https://jstatmap.e-stat.go.jp/jstatmap/main/trialstart.html)
リンク先を開くと以下の画面が出てきます。
特にログイン無しでも見ることができるので、「ログインしないでGISを始める」をクリックしてください。
そうすると地図が出てきますので、右上にある行政界<未選択>をクリックし、人口集中地区(R2年)を選択します。
選択すると下図のように赤色で囲まれているエリアが出てきます。
それが、令和2年の国勢調査の結果に基づく人口集中地区となります。
因みに、「地図で見る統計(jSTAT MAP)」では前回の平成27年の国勢調査の結果に基づく人口集中地区も確認できますので、今回の令和2年のものと比較して見てみると良いでしょう。
特に今まで人口集中地区では無かったところが、人口集中地区に変わっているところは要注意です。
知らないうちに禁止空域に変わっていて飛ばして取り締まりに合ってしまうことも充分考えられます。
なお、2022年4月1日時点では、「地図で見る統計(jSTAT MAP)」のみが令和2年の国勢調査の結果に基づく人口集中地区を見ることができます。
(いずれは国土地理院の地図や民間で提供されている地図でも見れるようになるとは思います。)
終わりに
如何だったでしょうか。
今まで飛行禁止空域では無かったところが、2022年6月25日以降は飛行禁止空域になる可能性があり、取り締まりに合う可能性がありますので、ぜひ自分の飛ばす場所についてはチェックしておいた方が良いと思います。知らなかったでは済まされないので要注意です。
最後に私が使用しているドローンについてリンクを貼っておきます。
DJI機はDJI FLYアプリによってGPS情報から自動的に禁止空域と判断して飛ばせないようになっていて、ポカ避けとしても安全にできています。
ぜひ検討してみて下さい。
また、ほぼ同時期の2022年6月20日からは100g以上のドローンを含む無人航空機の登録が義務付けられます。記事にしていますので併せてご覧ください。(下の画像からその記事に飛びます)
記事の方は以上となります。
最後までお付き合い頂き有難うございました。
では、また。
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