【徹底レビュー】DJI Mavic 3 を3ヶ月間使用した レビューのまとめ&感想

レビュー(ドローン)

こんにちは、サラクールです。
DJI Mavic 3が2021年11月5日に発表されました。
DJIの本気が垣間見れるフラグシップドローンになります。
今回は購入してから3ヶ月間使用しましたので、レビューのまとめと感想を述べていきたいと思います。

DJI Mavic3のスペックについて

まずはDJI Mavic3のスペックから見ていきます。
DJI Mavic3はDJIのコンシューマー向けフラグシップドローンの位置付けとなっており以下の特徴があります。

特徴
  • 4/3型 CMOSセンサー Hasselbladカメラ
  • 最大解像度5.1Kの動画撮影
  • 飛行時間 最大46分
  • 全方向障害物検知
  • 最大15kmの映像伝送(日本では8km)
  • アドバンスドRTH

現状、スペックに関して他のコンシューマードローンに比べ頭ひとつ抜きでており最高峰にふさわしいスペックとなっています。
細かい仕様については、以下の動画でまとめております。

【動画内でのチャプター】
0:00 オープニング
2:44 アジェンダ
3:27 Mavic 3 特徴
4:34 Mavic 3 種類
5:39 Mavic 3 商品ラインナップ
6:44 各ドローンのスペック比較 (機体)
13:38 各ドローンのスペック比較 (カメラ)
20:40 各ドローンのスペック比較 (ジンバル)
22:07 各ドローンのスペック比較 (ビジョンシステム)
25:11 各ドローンのスペック比較 (動画伝送)
27:27 各ドローンのスペック比較 (バッテリー)
28:49 各ドローンの価格比較と発売日
31:29 総括

開封動画

続いて開封動画となります。
私が購入したのはDJI Mavic 3 フライモアコンボとなります。

フライモアコンボの中身には、通常版と比較してバッテリー3本、充電ハブ、ND4/8/16/32、キャリーバックがあり、結構お得なセットとなっていました。

今回のキャリーバックは今までキャリーバックと違ってかなり大きなサイズが採用されていてとても使い易いです。
私の場合、今までは別途キャリーケースを買っていたりしたのですが、今回はフライモアコンボについてきたキャリーバックをそのまま使用しています。

また、ストレージカバーはドローンを包み込むような形になっているんですが、別途プロペラガードを買う必要がないほど秀逸なデザインとなっています。

開封時の動画は以下になります。

【動画内でのチャプター】
0:00 オープニング
2:35 Mavic 3 フライモアコンボ 開封
4:34 Mavic 3 フライモアコンボの内容物
7:34 DJI ケアリフレッシュ適用の注意点
8:38 Mavic 3 ドローン本体のレビュー
16:44 DJI FLY アプリのレビュー
29:48 Mavic 3 未実装の機能について
33:12 総括

上記の動画内でも触れているのですが、開封した時点では、まだ未実装の機能があり未完成のまま発売されていました。
2021年12月、2022年1月の大幅ファームウェアアップデートにてようやく完成形になった感じです。
ライバル社のAutel RoboticsのEVOシリーズに対抗するためにクリスマス商戦に間に合う形で出てきた感じでした。

日中撮影について

日中撮影について話していきます。
比較ドローンとして、DJI Air2Sとの比較で検証を行いました。(本記事の下の方で、DJI Air2Sに関しても作例等を軽く触れていますのでご参照ください。)

順光、逆光、俯瞰&回転での検証

撮影は、ノーマルモードとD-logモードで行い、順光、逆光、俯瞰&回転での検証を行いました。
実際の映像を見て頂いた方が早いと思いますので、下にある動画を参考にしてください。
結果をまとめると以下になります。

  • ノーマルではハッセルブラッドカラーでの色付けがうまく処理されていた
  • DJI Mavic 3では4K60fpsでクロップされない
  • 順光ではNDフィルタを付ければD-log撮影時でも問題なく撮影可能
  • 逆光ではf/2.8だと付属のNDフィルタ上限のND32でも白飛びする
  • 逆光ではf/11でもND無しだと白飛びする(NDフィルタで抑えられる)
  • 特にD-log時はISO400,800に固定されるのでシャッタースピード1/100秒ではNDフィルタは必須となる
  • 俯瞰&回転はDJI Mavic 3,DJI Air2Sに大きな差は見られない

動画の一部をスナップした静止画(イメージ)は以下の通りです。

デジタルズームの検証

デジタルズームでは探索モードでのデジタルズームの検証を行いました。
(その後の2度目の大幅アップデートでノーマル撮影モードでも2倍までのデジタルズームが可能になりました。)
下の写真は28倍までズームした時の映像をスナップした静止画(イメージ)になります。

結果をまとめると以下になります。

  • 探索モードのデジタルズームはノーマルモードのみ可能
  • 2倍以上だとアラが目立ってくるので、映像美ではなく飽くまで探索モード
  • DJI Mavic 3で28倍まで拡大でき探索するには良いズーム機能

詳細は、下にある動画を参考にしてください。

スローモーションの検証

海岸にて波の様子をフレームレート120fps(1秒間に120コマ)にてスローモーションで撮影しました。
結果をまとめると以下になります。

  • DJI Mavic 3では解像度4K120fpsまで撮れるのが良い
  • 波の躍動感も綺麗に表現できている
  • スローモーション撮影ではクロップされるので多少画角が狭くなる

詳細は、下の動画を参照して頂ければ良いですが、結構、波の躍動感も撮れていて私的には満足で、現在でも多用して重宝しています。

静止画の検証

静止画が最大サイズでの撮影で検証を行いました。
センサーサイズが4/3型 CMOSセンサーのため、微小な光も取り入れて影の部分の表現もなかなか良い感じでした。

5280×3956(シングルショット)

結果をまとめると以下になります。

  • 日中撮影では静止画でシャッタースピードを早く設定しても、問題ないため、順光、逆光ともに問題なく撮影できる
  • DJI Mavic 3の方がセンサーサイズが大きいため、影の部分の表現が若干良い(DJI Air2Sでも十分でほぼ気にならない)

日中撮影検証の動画

日中撮影検証の動画は以下になります。

【動画内でのチャプター】
0:00 オープニング
0:52 アジェンダ
1:24 1. 順光、逆光、俯瞰&回転 での検証
14:30 2. デジタルズームの検証
16:46 3. スローモーションの検証
19:38 4. 静止画の検証
22:15 5. 総括

夜間性能について

夜間性能について話していきます。
DJI MAVIC 3のセンサーサイズは、4/3型 CMOSセンサーを採用していため微小な光でも取り込むことができ黒つぶれが軽減できます。
今回の検証では、車載カメラとして設置して、夜間の首都高速道路での検証を行いました。
比較ドローンとして、1型CMOSセンサーのDJI Air2S、1/2.3型CMOSセンサーのDJI Mini2での比較になります。
下の写真は各ドローンで比較したスナップした静止画(イメージ)になります。
一目瞭然で、左上のDJI Mavic 3が一番黒つぶれもなく、微小な光も取り込んでいることが分かると思います。

  • 4/3型 CMOSセンサーでの夜間撮影は微小な光も取り込んでいる

夜間撮影検証の動画は以下になります。

安全性能について

安全性能について話していきます。
いざという時に焦らないためにも、切断時の挙動について知っておく必要があります。
今回は、スマートRTH、フェールセーフRTH、ローバッテリーRTHの各RTH(リターン to ホーム)やDJI FLY切断時の挙動等について検証を行いました。
結論を言うと、DJIだけあって安全性能はかなり高い水準であることがわかりました。
実際に以下の動画で確認して頂けるのが一番わかり易いかと思います。

DJIはドローンのリーディングカンパニーだけあって安全性能はかなり高い

以下が安全性能を検証した動画になります。

【動画内でのチャプター】
0:00 オープニング
0:53 スマートRTH(アドバンストRTH)
3:37 フェールセーフRTH
5:30 ローバッテリーRTH(※ DJI Mini2で代用)
6:22 DJI FLY切断時の挙動
9:43 スマートフォン無しでの挙動
12:00 総括

マスターショット、ハイパーラプス、フォーカストラック(1度目の大幅アップデート)

1度目の大幅アップデートで、マスターショット、ハイパーラプス、フォーカストラックが追加されました。

マスターショット

マスターショットに関して、DJIでの説明は以下のようになっています。

マスターショットは最先端のAI技術を使用し、撮影シーンを認識し、そのシーンに適した飛行ルートを計画します。風景や、建造物などのランドマーク、または自分自身を撮影する場合、マスターショットを使えば、まるでプロが撮影したような映像に仕上がります。

https://store.dji.com/jp/guides/mastershot/

自動的に色んな飛行方法で飛んで最後にうまく組み合わせて初めての人でも格好良い映像が取れる機能となっています。
検証結果は以下の動画に示しますが、結論をまとめると以下になります。

  • 初めての人でも確かに手軽に格好良く取れ、簡単にSMSに投稿もできて便利
  • 撮影途中で被写体からズレていく現象を確認し、今後のアップデートで修正されることを願う

誰でも簡単に取ることができ、初めての人が使うには多用するかもしれません。私は多分、ほとんど使わない気がします。
SMSに簡単にアップできるから気軽に投稿する人向けかもしれません。
また、撮影途中で被写体からズレている現象が発生しました。ここは改善点だと思います。

ハイパーラプス

ハイパーラプスとは、等間隔で静止画を撮影して繋げるタイムラプスのドローン版になります。
今回は簡単に検証しただけですが、DJI Mavic 3の最大飛行時間が46分になったと言うことで長い時間のハイパーラプス映像を取ることが可能になりました。
詳細は以下の動画を参照下さい。

  • 長い時間のハイパーラプス映像を取ることが可能になった

フォーカストラック

フォーカストラックではスポットライト、アクティブトラック、POI(ポイント オブ インタレスト)を選ぶことができます。
1回目の大幅アップデートではノーマルモード撮影のみ対応でD-log撮影には対応しておりませんでした。その後の大幅アップデートにて対応するようになりました。
結論としては以下になります。

  • 追従性は良くなっている
  • 撮影の幅が拡がる

詳細は以下の動画を参照して頂ければと思いますが、追従性は良くなっていました。この機能を有効に使うことによって撮影の幅も拡がると思います。

マスターショット等を検証した動画

以下がマスターショット等を検証した動画になります。

【動画内でのチャプター】
0:00 オープニング
1:17 マスターショット検証
5:43 ハイパーラプス検証
12:35 フォーカストラック検証
17:32 総括

クイックショット、パノラマモードなど(2度目の大幅アップデート)

2度目の大幅アップデートでクイックショット、パノラマモードなどが追加され、ようやく完全体に近づきました。
このアップデートでは様々な未実装だった機能が追加されました。

一つ一つ紹介したいところですが、この記事が非常に長くなってしまうので詳細に関しては以下の動画をご覧ください。
結論をまとめると以下になります。

  • ノーマル撮影モードでデジタルズームが2倍まで対応し、ちょっとしたズームができるようになった
  • カラーディスプレイアシスト機能が実装され、D-logモード撮影時のディスプレイがとても見やすくなった
  • クイックショット、パノラマモードが追加され、撮影の幅が拡がった
  • 静止画モードでバースト撮影ができるようになり、撮りたい一瞬を取り逃すことが少なくなった
  • 4K/60fpsのマスターショットが撮れるようになった(ただし、撮影途中で被写体からズレていく現象は変わらず)
  • フォーカストラックがD-logモード撮影に対応し、併せてデジタルズームとの併用ができるようなった

個人的には、カラーディスプレイアシスト機能が追加されたことが嬉しかったです。
それまでのD-logモード撮影ではディスプレイが白っぽくなり非常に視認性が悪く画角調整が非常にやり難かったです。
この機能追加でとても撮影がし易くなりました。

また、フォーカストラックがD-logモードに対応し、併せてデジタルズームができるようになったのは大きいです。
ドローンはワンオペでの撮影になりますので、ある時にズームしたいと思った時に自由にズームが使えるのは撮影の幅が拡がります。

一方残念だったのは、マスターショットの被写体ズレです。このアップデートで修正してくるかなと思ったのですが残念ながら変わらずでした。
早く修正されることを願います。

クイックショット、パノラマモードなど(2度目の大幅アップデート)を検証した動画

以下が、クイックショット、パノラマモードなど(2度目の大幅アップデート)を検証した動画になります。

【動画内でのチャプター】
0:00 オープニング
0:53 ノーマル撮影モードのデジタルズーム
1:36 D-logのカラーディスプレイアシスト機能
2:37 Proモードでの設定画面の追加
3:25 高倍率撮影時の望遠カメラ画像のシャープネス向上
4:46 クイックショット
14:02 パノラマモード
18:14 バースト撮影
18:49 4K/60fpsのマスターショット
20:47 フォーカストラックのズームとD-log撮影
23:18 総括

作例

最後に作例を示したいと思います。
以下はDJI Mavic 3で撮影した作例になります。
個人的には編集もし易く、綺麗な映像が残せるので満足です。

【撮影条件】
解像度:4K 60fps
絞りF値:Auto
ND,PLフィルター:Freewell製 ND64/PL(偏光最大設定)
シャッタースピード:1/120秒
ISO:400
ホワイトバランス:自動
フォーカス:マニュアルフォーカス 無限遠
ビット深度、カラープロファイル:10bit D-Log M
使用LUT:カラーコレクションおよびIWLTBAP Befori

終わりに

如何だったでしょうか。
発売当初は未完成の状態での発売でしたが、2度の大きなファームウェアアップデートによってほぼ完全体になりました。
結論としては、3ヶ月間使用してみたところ多少不満な点があるものの概ね満足した機体で、今後も私のメイン機として活躍していきそうです。
今後、不満な点もファームウェアアップデートで解消されていくと思いますので期待して待っているところです。
DJI Mavic 3が気になる方は以下のリンク先からぜひ確認してみて下さい。
フラグシップモデルのため価格的には高いですが、買っても損しない機体だと思っています。

おまけ(DJI Mavic 3は高すぎる人におすすめの機体)

DJI Mavic 3の価格が高くて手が出せない方には、DJIから出ている機種はどれも優秀な機体が多いので以下がおすすめです。

エントリー機 DJI Mini2

199gで携帯性も良く、気軽に持ち出しが可能です。解像度も4Kまで対応しているので十分綺麗な映像を残せます。一通りアクセサリーが揃ったフライモアコンボでも8万円を切ってくるのでリーズナブルです。

作例はこちら:

オールインワン型ドローン DJI Air2S

1インチCMOSセンサーを搭載して5.4K/30pfsや4K/60fpsの動画撮影に対応しています。Airを名乗っているだけあって比較的携帯性も良いです。DJI Mavic 3までの性能は要らないが、DJI Mini2よりも良い映像を撮りたい方向けです。

作例はこちら:

以上になります。
最後まで、お付き合い頂き有難うございます。

コメント

  1. 名無し より:

    黒背景に赤色のハイライトで白文字は見にくいです。改善して貰えると助かります。css書き換えばよさそうです。

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